脇をゆるめることは、女性の身体を守るセルフチェック
「脇を流すこと」は、単なる美容やリラックスのためだけではありません。
それは、自分の身体の声に日々触れ、変化を見逃さないための大切な習慣でもあります。
脇の下には“流れ”と“感じ取る力”が集まっている
脇の下には「腋窩リンパ節(えきかりんぱせつ)」と呼ばれる大きなリンパの関所があります。
ここは顔・腕・胸・背中など、上半身の老廃物を流す重要な中継地点です。
ここが滞ると…
- 顔のむくみ
- 二の腕のたるみ
- 呼吸が浅くなる
- 肩こりや冷え
- 胸の張り・違和感

呼吸とともに、感情も流れている
脇まわりには肋間筋などの呼吸を支える筋肉が多く、ここが硬くなると呼吸が浅くなります。
また、感情の緊張や我慢も無意識に胸や脇にたまりがちです。
脇をゆるめることで呼吸が深まり、気持ちもリセットされていく。
これは、身体を通して感情を流す“感受性の訓練”でもあります。
乳がん予防にもつながる「触れる習慣」
私が特に大切にしているのが、脇の後方(水かきの奥)を定期的に触れることです。
ここが「鉄板のように硬い」「しこりのような違和感がある」と感じるとき、
それは単なる疲労や筋肉のこわばりではない可能性もあります。
普段から脇に手を当てることで、
- 左右差
- しこりの有無
- 硬さの変化
など、小さな違和感にも自分で気づけるようになります。
これは、乳がんなどの早期発見にもつながるセルフチェックの第一歩。
医療機関での検診とあわせて、自分の身体を日々触れる習慣を持つことは、
自分の命を守ることにもなると感じています。
今日からできる、脇ケアセルフタッチ
- 親指と4本指で脇をやさしくつまむ
- 肋骨に沿って軽くなでるように流す
- 呼吸に合わせて、ふわっとゆらす
▶ おすすめのタイミング:
お風呂上がり、朝の支度中、深呼吸のついでなど、1日1分でもOKです。
脇は“流す”場所であり、“感じる”場所
「脇を流すこと」は、単なるリンパマッサージではありません。
女性の身体が本来もっているリズムや感性、感情の動きに気づき、
それに寄り添うための自己チューニングです。
なんとなく気分が重い、呼吸が浅い、という日は
「今の私、どうかな?」と自分に手を当てる時間をとってみてください。
その静かなセルフケアが、今日のあなたを助けてくれるかもしれません。
ぜひ、あなた自身の“感覚”を信じてみてくださいね。

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