夏は骨盤が開く?代謝が落ちる季節の身体と汗の整え方

更年期

汗の質、汗をかくタイミング、そして汗をかいた後のケアまでを意識することで、背骨のしなやかさや身体の巡りが整い、秋冬を健やかに迎える準備にもなります。

夏は背骨の弾力を取り戻す季節

夏にたくさん汗をかくことは、身体の奥にこもった熱や不要な老廃物を外に出すチャンス

汗をかくことで筋肉や皮膚の緊張が緩み、背骨の動きもスムーズになりやすい時期です。

特に、腰椎3番あたり(水分代謝や腎臓に関係)が活性化すると、背骨全体の弾力が戻りやすく、気分も軽くなります。

良い汗 vs. 悪い汗

汗にも「質」があります。

  • サラサラした汗:体温調節がうまくいっており、体が外へ向かって開いている状態
  • ベタベタした汗:熱やストレスが内側にこもっていて、排出がうまくいっていない状態

汗がかけない、汗をかいてもベタつくという人は、身体の働きが内向き(内攻)になっているかもしれません。

汗を拭く=皮膚呼吸を助ける

汗をかいた後にそのままにしておくと、汗腺が詰まり、皮膚呼吸の妨げになります。

→ 汗は、こまめに清潔なタオルで拭くことが大事。

拭くことで皮膚の表面が開き、汗腺がスムーズに働き続けられるようになります。

また、冷房の効いた場所で汗をそのままにしていると、冷えによって体が縮こまりやすくなるため注意が必要です。

塩をなめて甘い?それ、身体のサインです

夏場、たまに塩をなめると「なんか甘く感じる」とき、ありませんか?

それは、身体が塩分を必要としていて、うまく汗をかけていない」サインであることも。

甘みは、身体が「吸収したい」と感じているときの反応とも言われています。

汗が内攻していると秋冬にツケが回る

夏にしっかり汗を出せず、内側に熱や水分がこもったままだと、

  • 秋のアレルギー症状
  • 冬の冷えや便秘
  • 背中や腰の緊張

など、季節の変わり目での不調として現れることがあります。

身体の自然な適応反応を知ろう

夏になると、私たちの身体は自然に「熱をため込まないように」調整を始めます。
そのひとつが「骨盤が開く」という身体の変化です。

これは、熱を外へ逃がすための仕組みのひとつ。骨盤が開くことで下半身にこもった熱が逃げやすくなり、同時に汗をかいて体温を調整するようになります。いわば、身体が“クールダウンモード”に入っている状態です。

実はこの時期、1年の中でもっとも基礎代謝が下がりやすい季節でもあります。
冬は寒さで体温を保つために代謝が上がりますが、夏は「体温を上げたくない」時期。だから、自然と代謝は抑えられ、身体の動きもゆるやかになります。

このような夏の身体の特徴を知っておくことで、
・頑張りすぎない
・無理に運動で追い込まない
・ゆったりと汗をかく工夫をする
といった、季節に合ったケアができるようになります。

例えば、
・朝や夕方の涼しい時間に軽く身体を動かす
・骨盤周辺を温めたり、緩めたりして通りをよくする
・深呼吸でお腹まわりの緊張を緩める
といった方法もおすすめです。

夏の身体は“開いている”状態。
外のエネルギーを受けやすく、内からも放出しやすい。

汗がかけない人へのセルフケア

うまく汗がかけない、汗が出にくい、体が冷えている人におすすめなのが:

  • 後頭部を蒸しタオルで温める:自律神経の切り替えがスムーズになり、体の開きを助けます
  • 足湯(足首まで)を5〜10分:下半身の血行を促進し、自然に汗がにじむ感覚へ
  • アキレス腱のストレッチやマッサージ:足元がゆるむと、頭や肩も緩みやすくなります

全体として、「体を外に開いていく」ことがポイントです。

まとめ

7月は、「気持ちよく汗をかく」ことを意識して過ごすと、背骨の弾力が戻り、夏の疲れが残りにくい身体に。

良い汗は、サラサラしていて、心身ともにスッキリした感覚をもたらします。

暑さに対抗するのではなく、暑さを味方にして、自分の中の巡りを整える。そんな夏の過ごし方、始めてみませんか?

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