更年期は「終わり」ではなく、新しい私へのステップ
更年期は、閉経前の5年間と、閉経後の5年間を合わせた約10年間といわれています。
この時期に現れるさまざまな心身の変化に、不安や恐れを感じる方も多いかもしれません。
- 辛い
- 苦しい
- 怖い
- 嫌だ
そんなふうに感じることがあっても大丈夫。
更年期は、今までの身体を見直して、これからの人生をより快適に過ごすための「整えの時間」。そう考えてみませんか?

今までの「頑張る身体」から、自分らしく生きる身体へ
更年期は、“生殖を目的とした身体”から、“自分を生きる身体”への移行期間。
今までのゆがみや偏りを整え、閉経という大きな節目を経た後、もっと健康で快適な身体へと進化していくためのステップです。
もう、若い頃と同じように頑張らなくてもいい。
無理をしなくていい。
無駄な力を抜いて、気張らずに、今の身体を楽しむ。
それが更年期を心地よく過ごすためのヒントです。
更年期の「生理」は、心身の大掃除
若い頃の生理が、毎月の“身体の掃除”だとすれば、更年期の生理は“今まで掃除しきれなかったものを一気に手放す大掃除”のようなもの。
大きな変化が起こるのも当然なのです。
この「揺らぎ」は、生理から解放され、ホルモンの影響から自由になるための通過点。
新たな生き方への準備期間として受け止めていきましょう。

更年期に気をつけたい「食べ過ぎ」
更年期に差しかかると、味覚や食欲に変化を感じる方も少なくありません。
- 女性は無自覚に性欲を食欲に変換しやすく、つい食べすぎてしまう
- 骨盤の開閉が小さくなると、食べた分のエネルギーを発散しにくくなる
- 甲状腺機能の低下が、異常な食欲を引き起こすこともある
この時期は、本来「減食」が望ましいとされています。
けれど、それが分かっていてもコントロールできない日もありますよね。
私自身の体験から
48歳を過ぎた頃から、私も食欲や味覚に変化を感じるようになりました。
「お腹が空いているのか?」「食べたいのか?」「食べなくても平気なのか?」がよく分からなくなる。
減食しても体重が変わらなければ、「じゃあ食べたほうがマシ」と、つい諦めてしまうこともあります。
若い頃のように、食事を減らした分すぐに見た目に反映される…そんな単純な時代ではないと感じて、もやもやすることもあります。
そんな時、自分に言い聞かせること
でも、そんな時こそ私はこう言い聞かせています。
「元気なおばあちゃんになろう!」
「ホルモンの波に振り回されず、自分の身体を楽しもう!」

更年期を越えた先には、また違った自由と心地よさが待っています。
若さが無敵だった頃とは違っても、「今の私」がもつ穏やかな力強さを信じて進んでいきたいと思います。
まとめ:更年期は、新しい自分を迎える準備期間
更年期は、終わりではありません。
整えて、手放して、新しい私になる。
そんな時間として、更年期を前向きに捉えてみましょう。
無理をせず、今の身体に寄り添いながら、自分自身と心地よく付き合っていく――それがこれからの私たちの豊かさにつながっていくのだと思います。

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