風邪は「悪」じゃない。身体の声を聴く自然経過のすすめ

美容

風邪は、身体が整うチャンス

私たちは「風邪=悪いもの」と考えがちですが、実は風邪は、身体の中に溜まった不要なものを外に出すための自然な経過です。 野口整体では、風邪を「経過」と呼び、身体がより良いバランスを取り戻す過程と捉えます。

片山洋次郎氏は、現代人の多くが「休むこと」や「出すこと」を我慢する傾向があるとし、風邪をひける身体こそが健やかであると説いています。

また岡島瑞徳氏も、身体の不調を“回復のはじまり”と捉え、「自然のしくみに身を委ねること」で本来の流れが戻ると語っています。

症状を抑えるより、“経過”させる

風邪をひくと、発熱・咳・鼻水・下痢などの症状が現れます。これらは身体の自然治癒力が働いている証です。

薬で抑えるよりも、症状が出るに任せてしっかり経過させることで、回復後には身体が軽く、すっきりと整っているのを感じられるはずです。

自然経過のために大切な4つのこと

1. しっかり休む

当たり前のようで意外とできないのが「完全な休息」。 心身の緊張を解くには、ただ横になるだけでなく、「やらなきゃ」を手放すことが必要です。

2. 目を使わない

目を酷使すると、脳が緊張し、自律神経のバランスが崩れやすくなります。 咳が出ているときは特に注意。画面や文字から離れ、五感を静かに休ませる時間を持ちましょう。

3. 栄養を摂りすぎない

内臓も風邪の最中はお休み中です。重たい食事や味の濃いものは避け、おかゆ・具なしの味噌汁・白湯など、消化にやさしい粗食を心がけて。

「食欲が戻った=回復のサイン」。この感覚に気づけることが、自然治癒力の働きを信じる第一歩です。

4. 水を飲む

代謝と排出を促すには、シンプルな「水」が効果的。 冷たい水ではなく、常温か白湯を、ちびちびと飲むことが大切です。

風邪の引き始めにおすすめ「足湯」

足湯は、気の上昇を鎮めて全身の流れを整えるセルフケア。

  • 10分以内を目安に
  • 温かい飲み物と一緒に
  • 終了後は、汗をよく拭いて保温

まとめ:風邪は整うための通過点

風邪は「邪」ではなく、身体がいま不要なものを外に出して、新たなバランスを取り戻そうとしているプロセスです。

症状を嫌わず、耳を傾けて過ごすこと。 自分の身体を信じて、自然のリズムにそっと身を委ねてみましょう。

「風邪は、身体が整うチャンス」――そんな風に思えたら、健康との付き合い方が変わっていくはずです。

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