自然治癒力とは「内なる医者」
私たちの身体には、病気や怪我をしても自ら回復する力=自然治癒力が備わっています。
風邪をひいても薬を飲まずに休めば治る。切り傷も、かさぶたができてふさがっていく。
これらは、身体が持つ“自然なプロセス”によって起こるものです。
「症状=悪」ではないという視点
下痢は悪いこと?実は、身体が不要なものを排出する防御反応です。
無理に止めると、体内に毒素がとどまり、湿疹や慢性不調となって現れることも。
野口整体では、こうした症状も「身体の智慧による調整反応」として尊重します。
風邪の効用を見直そう
発熱や咳は、身体がリセットしようとしているサイン。
「風邪の効用」という言葉にあるように、症状を抑えるよりも、経過を生かすことが回復の鍵になります。
身体はつねにバランスを取ろうとしている
私たちの身体は、常に最善のバランスを保とうとしています。
たとえば、
- 心臓に負担 → 痔で血を排出し調整
- 栄養過多 → 発熱で代謝を上げる
- 妊娠 → 乳腺が発達し母体が変化
すべてが、自然の摂理に沿った反応なのです。
情報ではなく「感覚」を信じる暮らしへ
「朝は○○を食べると良い」「◯時間寝れば健康」
現代は“正しさ”が溢れていますが、大切なのは「今の自分に合っているか?」という感覚です。
心から「美味しい」と感じるものこそ、今の身体が欲している栄養であることも多いのです。
無感覚が不調を招く
最も怖いのは、身体の声が聞こえなくなること。
快・不快、温・冷、動きたい・休みたい…
こうした感覚に日々気づき、選択することが、自分の健やかさを守る鍵となります。
万人に合う健康法は存在しない
年齢・体質・環境・気候・心の状態…私たちは皆、異なる存在。
だからこそ、「今の自分に合っているか」を軸に暮らすことが大切なのです。
健康とは、外から与えられるのではなく、内から築くものです。
まとめ:身体との信頼関係を育てていこう
吐き出す力、排泄する力、感じる力。
これらを少しずつ取り戻すことで、自然治癒力は再び目覚めます。
日々の暮らしを見直し、「今の自分にとって心地よいこと」を大切にしていく——
それが、本来の自分を取り戻す第一歩になるのではないでしょうか。
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