骨盤底筋がゆるむと顔がたるむ?驚くほど深いつながりと日常ケア

更年期

骨盤底筋とは?

骨盤底筋とは、骨盤の底にある筋肉群の総称で、膀胱・子宮・直腸などの臓器を支える「ハンモック」のような働きをしています。姿勢維持や排泄機能、呼吸・体幹の安定などにも深く関わっています。

骨盤底筋の衰えによる身体への影響

1. 尿漏れ・頻尿などの排泄トラブル

骨盤底筋がゆるむと、くしゃみや咳をした時に尿漏れが起きやすくなったり、トイレが近くなったりします(腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁)。

2. 内臓下垂・ぽっこりお腹

内臓を下から支える力が弱まることで、子宮脱や膀胱瘤といった臓器の下垂、そして下腹部のぽっこり感が目立つようになります。

3. 姿勢の崩れ・腰痛・肩こり

骨盤底筋は体幹のインナーユニットの一部。弱くなると骨盤が不安定になり、猫背や反り腰、腰痛・肩こりなどの不調を引き起こしやすくなります。

4. 息苦しさ・自律神経の乱れ

横隔膜と連動して働く骨盤底筋がうまく動かないと、呼吸が浅くなり、自律神経も乱れがちになります。疲れやすさやイライラ、不安感の原因にも。

5. 顔のたるみ・表情の硬さ

意外にも、骨盤底筋のゆるみは顔のたるみやゆがみにも関係しています。次の章で詳しく掘り下げていきましょう。

骨盤底筋と顔・表情の深い関係

1. 神経的つながり

骨盤底筋は仙骨神経叢(S2〜S4)に支配され、副交感神経と密接に関係しています。一方、顔の表情筋は脳神経に支配されていますが、これらの神経系は脊髄・脳幹を介してつながっており、感情や緊張が双方に影響します。

2. 筋膜の連動

顔〜首〜胸〜腹部〜骨盤へと続く筋膜のラインによって、顎の緊張や舌の硬さは骨盤底にまで波及します。逆に、骨盤の状態が顔のたるみや顎のゆがみにも影響します。

3. 呼吸によるリズムの共有

呼吸のたびに横隔膜と連動して動く骨盤底筋。そのリズムが整うと、顔の表情も生き生きとし、呼吸が浅くなると顔もこわばりがちに。笑顔が自然になるには、骨盤底筋がしなやかに動くことが大切です。

4. 感情と骨盤底筋のリンク

驚いたとき、緊張したとき、骨盤底がギュッと締まるのを感じたことはありませんか? 逆に、心から笑ったときは、骨盤底がふわっとゆるみます。感情表現の自由度と、骨盤底の柔軟さはセットなのです。

日常でできる骨盤底筋ケア

1. 深い呼吸を意識する

吸って、ゆっくり吐きながら骨盤の奥が「ふわっ」と動くのを感じましょう。呼吸と連動する感覚が戻ることで、骨盤底筋は自然と働き始めます。

2. 肛門の開閉トレーニング

吐く息に合わせて、肛門や会陰部をゆっくり引き上げてゆるめる。回数よりも「感覚を取り戻す」ことが大切です。

3. 舌を動かすトレーニング

舌をぐるぐる回したり、突き出したりすることで、顎・顔・骨盤底の連動が整いやすくなります。舌と会陰部は深く連動しているとされます。

4. 姿勢を整える

骨盤を立てて座るだけでも、骨盤底筋は自然に働きます。デスクワークや家事の合間に、骨盤の位置を意識してみましょう。

まとめ:骨盤底筋と顔は鏡のような関係

骨盤底筋のゆるみは、見た目だけでなく、姿勢・感情・表情にも深く影響します。「顔が気になるなら骨盤から」「骨盤を整えたいなら笑顔から」。そんな視点で、自分のからだと優しく向き合ってみてください。

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